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第9号  【越後門出和紙展 レポート】    開催期間:2004年4月21日〜25日 
新潟県 刈羽郡 高柳町 門出地区。私の家(十日町市)から車で約30分の場所に小林康生さんの和紙工房はあります。小林さんの活動30周年と新しい工房設立を記念し、展覧会が開催されました。

会場は3つ、延べ70人の作家(日本画、洋画、染織、写真など)の、門出和紙を題材に製作された作品が展示されました。和紙の持つ、温かな雰囲気が活かされていました。
棚田の広がるのどかな地域です ポスターももちろん和紙
■陽の楽屋 会場
荻の島地区。あの隈研吾の設計の和紙のかやぶき建築、「陽の楽屋(ひかりのがくや)」です。和紙にプリントされた写真が展示されていました。
外壁も内装も和紙で、補強用の柿渋のにおいがかすかに残っていました。
正面 案内してくれたおばちゃんと 内部 全て和紙で出来ています 和紙と写真の融合
■門出いいもち 会場
門出かやぶきの里。いろりもある、かやぶき屋根の民宿です。21名の作家さんの作品が展示されていました。地元高柳町から、東京、名古屋、京都、スイスなど様々な地域の作家が参加していました。(下に名前があるのは私の友人の作品です)
樋口 広一郎
■生紙工房 会場
工房内の販売ブース
4月21日にオープンした工房です。1階は工房、体験施設、2階は展示と販売ブース。(展示作家:28名)「和紙工房」といわず、「生紙(きがみ)工房」という名前にしたのは対外的にみた「紙」ではなく、古くから日本の生活に溶け込んでいる紙を作る、という意味が込められているそうです。
岡本雄司 江口暢彌 磯部光太郎
4月24日には主催者の小林さんと金沢美術工芸大学の柳橋教授の講演会も開催されました。「素朴と粗雑は違う。必然的なものであれば素朴になる。僕はバカだが、バカにしか出来ないことがある。考えすぎてはいいものはつくれない。」との事。明瞭簡潔、それでいて深い内容の話がとっても面白かった2時間でした。

そして、小林さんの笑顔からは本当に和紙が好きで好きでたまらないっという気持ちが伝わってきました。物つくりの原点はここにあり、と実感させていただきました。どうもありがとうございました!!
小林康生さん 活動の詳細はこちら
地域情報:新潟県刈羽郡高柳町
高柳町は温泉、「じょんのび村」などあり、のんびりできるところです。「麦麦ベイク」の天然酵母パンも絶品!朝早めに行かないと売り切れてます。和紙を漉いた後、温泉で一風呂浴びて、蕎麦で舌鼓。う〜ん、タマラン!十日町にお越しのついでに是非足を伸ばしてみてはいかかですか?

(有) 滝 長 商 店 〒948-0082 新潟県十日町市本町2丁目 TEL025-752-3581  FAX025-757-1154
E-MAIL <takichou@ar.wakwak.com >